脳梗塞治療薬(アデホスコーワなど)

医薬品各種(脳梗塞治療薬)

アデホスコーワ(一般名:アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物)

脳梗塞治療薬(脳循環・代謝賦活薬):
「血管拡張作用により各種臓器組織の血流量を増加」。(今日の治療薬2020,p.963)

アデホスコーワ顆粒(10%、100mg/g)
アデホスコーワ腸溶錠(20mg、60mg)
アデホス-L-コーワ(注射薬有り)

めまい、メニエール病および耳鳴症で使われることが多い。
メニエール病及び内耳障害に基づくめまいの適応は、顆粒のみである。
したがって、顆粒製剤が圧倒的に多く使用される。

【効能・効果】(内服)
下記疾患に伴う諸症状の改善
頭部外傷後遺症
心不全
調節性眼精疲労における調節機能の安定化
消化管機能低下のみられる慢性胃炎
メニエール病及び内耳障害に基づくめまい(顆粒のみ)

【用法・用量】(内服)
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回40~60mgを1日3回経口投与する。
メニエール病及び内耳障害に基づくめまいに用いる場合には、アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回100mgを1日3回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。

(アデホスコーワ添付文書)

セロクラール(一般名:イフェンプロジル)

脳梗塞治療薬(脳循環・代謝賦活薬):
「脳動脈血流増加作用」。(今日の治療薬2020,p.964)

セロクラール細粒(4%、40mg/g)
セロクラール錠(10mg、20mg)

【 効能・効果 】
脳梗塞後遺症、脳出血後遺症に伴うめまいの改善

【 用法・用量 】
セロクラール錠10mg:
通常成人には、1回2錠(イフェンプロジル酒石酸塩として20mg)を1日3回毎食後経口投与する。
セロクラール錠20mg:
通常成人には、1回1錠(イフェンプロジル酒石酸塩として20mg)を1日3回毎食後経口投与する。
セロクラール細粒4%:
通常成人には、1回0.5g(イフェンプロジル酒石酸塩として20mg)を1日3回毎食後経口投与する。

(セロクラール添付文書)

サアミオン(一般名:ニセルゴリン)

脳梗塞治療薬(脳循環・代謝賦活薬):
「脳神経伝達機能改善作用・脳エネルギー代謝改善作用」。(今日の治療薬2020,p.964)

サアミオン散(1%、10mg/g)
サアミオン錠(5mg)

閉塞性動脈硬化症(ASO)に使用される。

【効能・効果】
脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善

【用法・用量】
ニセルゴリンとして、通常成人1日量15mgを3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

(サアミオン添付文書)

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2019年10月12日(第3版発行)
2020年05月20日(第4版発行)
2021年08月25日(第5版発行)
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本書は、『サリドマイド胎芽症診療ガイド2017』で参考書籍の一つに挙げられています。

Web管理人

山本明正(やまもと あきまさ)

1970年3月(昭和45)徳島大学薬学部卒(薬剤師)
1970年4月(昭和45)塩野義製薬株式会社 入社
2012年1月(平成24)定年後再雇用満期4年で退職
2012年2月(平成24)保険薬局薬剤師(フルタイム)
2023年1月(令和5)現在、保険薬局薬剤師(パートタイム)