日本の薬害・公害(Akimasa Net)

薬害防止のために薬剤師のやるべきことは

薬害とは何か

投稿日:2018年6月9日 更新日:

薬害根絶フォーラム(2012広島大会)をきっかけに、「薬害とは何か」について、自分なりにまとめてみました。

薬害根絶フォーラム(2012広島大会)

2012年11月24日(土)13:30~
集会:第14回薬害根絶フォーラム
主催:全国薬害被害者団体連絡協議会
場所:広島大学医学部1階講義室(霞キャンパス)

このページ「薬害とは何か」では、薬害根絶フォーラム(2012広島大会)に参加して、自分なりの覚えとしてメモしたものを参考にまとめています。

ただし、これは当日話された内容そのものではありません。私なりに日頃考えていることを加味している部分もあります。それらも含めて、もし内容に誤りや理解不足の点があれば、それは全てWeb作者の責任です。

薬害を防ぐのは医療関係者と患者・家族の信頼関係

薬害とは薬の副作用のことではない

薬害とは、薬を使うことによって生じた健康被害に対して、きちんとした説明がなされず、患者・家族にとって肉体的・精神的に納得感が得られなくなった状態のことをいう。そうした状態が長引くと、最終的には裁判という形になることもある。

副作用のない薬はない

薬は元々、有効性・安全性そして便利性のバランスの上に成り立っている商品である。薬が人体にとって有用なのは当然であるが、一方で不都合な面も併せ持っている。したがって、薬の副作用が出たからといって、それが直ちに薬害というわけではない。

薬の副作用は、薬が本来持っている特性の一つに過ぎない。薬には何の責任もない。しかし、薬を使う人の側に問題がある場合、薬害と言われるまでに発展する可能性がある。

医療関係者や患者・家族の教育が大切である

医療関係者と患者・家族との相互信頼が欠かせない

薬の副作用をできるだけ抑えるためには、患者・家族と医療関係者が、お互いに納得しながら治療を行うことが大切である。つまり、薬害を防ぐためには、患者と医療関係者(特に医師)との意思疎通が欠かせない。

そのために一番大切なことは、教育である。薬害がこのように繰り返され、一向に改善される傾向がみられないのは、教育が足りないためと考えられる。

医師・薬剤師など医療従事者に対する専門教育が必要である。また、治療を受ける側の患者・家族の教育も大切である。

そうしたことを考えると、中学生ごろから、薬害とその歴史について、しっかりと学んでおくことが求められる。そのためには、きちんとした基本図書(教科書作り)が必要である。

文部科学省による薬害教育が欠かせない

薬務行政は厚生労働省の管轄である。しかしながら、教育の分野は、幼稚園から大学まで文部科学省の管轄である。義務教育における薬害教育や、専門教育の中での薬害教育には、いずれも文科省が関わってくる。

したがって、薬に関わる省庁として、文科省を忘れるわけにはいかない。文科省自身も薬害について勉強する必要がある。

製薬企業の役割はもちろん大きい。社内において、どのような薬害教育を行っているか、あるいは全く行っていないかは、その企業の薬に対する誠実度を表す大きなバロメーターと言える。

参考ページ:
サリドマイド被害者のための福祉センター「いしずえ」
いしずえでは、薬害教育について積極的に発言をしている。

初出:2012/12/01(土)

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1)サリドマイド事件全般について、以下で概要をまとめています。
サリドマイド事件のあらまし(概要)
上記まとめ記事から各詳細ページにリンクを張っています。
(現在の詳細ページ数、20数ページ)

2)サリドマイド事件に関する全ページをまとめて電子出版しています。(アマゾンKindle版)
『サリドマイド事件(第2版)』
世界最大の薬害 日本の場合はどうだったのか

www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00V2CRN9G/
2015年3月21日(電子書籍:Amazon Kindle版)
2016年11月5日(第2版発行)

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