肝硬変の重症度分類(Child-Pugh分類)

Child-Pugh分類:肝硬変の重症度分類

肝硬変は重症度に基づいて分類され、それに応じた治療法が決定される。Child-Pugh(チャイルド・ピュー)分類は、肝硬変の重症度を判断する指標となる。

Child-Pugh分類は、次の5つの項目、すなわち脳症、腹水、血清ビリルビン値(mg/dL)、血清アルブミン値(g/dL)及びプロトロンビン活性値(%)の各項目を1点~3点で評価し、その合計点によりA(軽度)、B(中程度)そしてC(重度)の3段階で分類する。

ミカルディス錠(一般名:テルミサルタン)の添付文書によれば、「肝障害患者への投与」として、「注)肝障害のある患者に投与する場合の最大投与量は 1日40mgである」とされている。

この場合の「肝障害のある患者」とは、肝硬変またはそれに準じる病態以上の患者のことを言う。つまり、Child-Pugh分類の対象となるような患者と考えてよいであろう。

結局、テルミサルタンの最大投与量は、肝硬変あるいは肝不全を伴う場合には、40mgまでになる。

ASTやALTが50程度であったり、ウルソデオキシコール酸のみで対処できるような肝機能異常患者は、80mg⇒40mgの減量対象とはならない。

肝機能低下の目安を考える(血小板数10万以下)

肝機能が低下してくると、まず最初に血小板が減り始め、続いてアルブミン、コレステロールが減少していく。肝硬変などの病名がはっきり分からない場合は、まずは血小板数に注目して、肝機能の状態を推測する。

血小板は、赤血球や白血球などと同じく骨髄の中の造血幹細胞で産生される。それがなぜ肝機能低下の目安になるかと言えば、肝硬変などで肝血流が悪化すると、脾臓で破壊される血小板の量が増えて、血中の血小板数が減少するからである。

血小板数が15万~20万/μLあれば、悪くない状態である。肝硬変患者10万、肝癌患者6万~8万くらいが目安の値となる。疑義紹介のラインは、血小板数で10万/μL以下としてよいのではないか。

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Web管理人

山本明正(やまもと・あきまさ)

1970年3月(昭和45)徳島大学薬学部卒(薬剤師)
1970年4月(昭和45)塩野義製薬株式会社 入社
2012年1月(平成24)定年後再雇用満期4年で退職
2012年2月(平成24)保険薬局薬剤師(フルタイム)
2020年4月(令和2)現在、保険薬局薬剤師(パートタイム)