Giusti-Hayton法による薬物投与設計(腎機能低下患者)

2020年8月2日

Giusti-Hayton法(ジュスティ-ヘイトン法)は、腎機能低下患者に対する薬物投与設計の簡便な方法として、よく用いられている。
Giusti-Hayton法では、腎機能低下患者の投与量は、「常用量から腎機能低下によって蓄積されるであろう薬物量を引いて」求める。

腎機能低下患者の投与量=腎機能正常者の投与量(1-fu×(腎機能正常者のCCr-腎機能低下者のCCr)/腎機能正常者のCCr))

つまり、腎機能正常者の投与量から、「尿中未変化体排泄率(%)×腎機能低下の割合」を引いたもの」として求める。

また、次のように、補正係数(G:%)もよく使われる。

補正係数(G)=1-fu×(1-(対象患者のCCr/腎機能正常者のCCr))

fu:尿中未変化体排泄率
CCr:クレアチニンクリアランス

補正係数(G)を用いた投与設計は、以下のようになる。

  1. 投与量を減量する方法
    腎機能低下患者の投与量=常用量×補正係数(G)
  2. 投与間隔を延長する方法
    腎機能低下患者の投与間隔=通常投与間隔÷補正係数(G)

例題:

GFR=30mL/分の場合、尿中未変化体排泄率80%の薬物の投与量はどのくらいにすればよいか。

G=1-80%×(1-30/100)=44%

これは、以下のような簡便法で求めることもできる。

全身CL=肝CL+腎CL
=(100-80)+(80×30%)
=44%

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Web管理人

山本明正(やまもと・あきまさ)

1970年3月(昭和45)徳島大学薬学部卒(薬剤師)
1970年4月(昭和45)塩野義製薬株式会社 入社
2012年1月(平成24)定年後再雇用満期4年で退職
2012年2月(平成24)保険薬局薬剤師(フルタイム)
2020年4月(令和2)現在、保険薬局薬剤師(パートタイム)