ニューキノロン系薬(クラビットなど)

2020年5月18日

医薬品各種(ニューキノロン系薬)

タリビット(一般名:オフロキサシン)

ラセミ体(S+R)である。⇒レボフロキサシン(S体)

腎機能低下時の用法・用量

「腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧」日本腎臓病薬物療法学会(2019年4月1日改訂(32版))

  • CCr(50mg/dL以上)、常用量
    1日300~600mgを分2~3。ハンセン病の場合は1日400~600mgを分2~3。腸チフスの場合は1回200mgを1日4回、14日間投与
  • CCr(10~50mg/dL未満)
    1回200mgを1日1回
  • CCr(10mg/dL未満、透析患者を含む)
    1回100mgを1日1回、HD患者はHD日はHD後に投与

クラビット(一般名:レボフロキサシン)

光学異性体(S体)⇔オフロキサシン(ラセミ体:S + R)
オフロキサシン(OFLX)の光学活性S(-)体でOFLXの約2倍の抗菌活性。(今日の治療薬2020,p.81)
抗菌力の増強、副作用の軽減(実践薬学2017,p.24)

腎機能低下時の用法・用量

「腎機能低下時に特に注意が必要な経口薬の例」(実践薬学2017,p.163)
尿中未変化体排泄率(87%)、減量法の記載有り。

「腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧」日本腎臓病薬物療法学会(2019年4月1日改訂(32版))

  • CCr(50mg/dL以上)、常用量
    1回500mgを1日1回
  • CCr(20~50mg/dL未満)
    初日500mgを1回、以後1回250mgを1日1回
  • CCr(20mg/dL未満、透析患者を含む)
    初日500mgを1回、3日目以降1回250mgを2日に1回

アベロックス(一般名:モキシフロキサシン)

呼吸器感染症の原因菌に強い活性。(今日の治療薬2020,p.86)

オゼックス(一般名:トスフロキサシン)

マクロライドやペニシリンに耐性を示す肺炎球菌・インフルエンザ菌に強い活性。小児に適応を有するニューキノロン薬。(今日の治療薬2020,p.84)

ジェニナック(一般名:ガレノキサシン)

呼吸器感染症の原因菌であるペニシリン耐性肺炎球菌、多剤耐性肺炎球菌を含む肺炎球菌、マイコプラズマ、レジオネラに強い抗菌活性。(今日の治療薬2020,p.86)

グレースビット(一般名:シタフロキサシン)

グラム陰性・陽性菌、マイコプラズマ、レジオネラに強い活性。嫌気性菌に対する抗菌活性も高い。(今日の治療薬2020,p.87)

腎機能低下時の用法・用量

「腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧」日本腎臓病薬物療法学会(2019年4月1日改訂(32版))

  • CCr(60mg/dL以上)、常用量
    1回50mgを1日2回、又は1回100mgを1日1回。効果不十分の場合は1回100mgを1日2回
  • CCr(30~50mg/dL未満)
    1回50mgを1日1回
  • CCr(30mg/dL未満)
    1回50mgを2日に1回
  • HD血液透析・PD腹膜透析
    1回50mg又は00mgを週3回HD後に投与

スオード(一般名:プルリフロキサシン)

プロドラッグ。活性体UFXが効力。大腸菌、緑膿菌に強い抗菌活性。(今日の治療薬2020,p.85)

腎機能低下時の用法・用量

「腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧」日本腎臓病薬物療法学会(2019年4月1日改訂(32版))

  • CCr(60mg/dL以上)、常用量
    1回200mgを1日2回。1回最大量は300mg。肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染には、1回300mgを1日2回
  • CCr(15~60mg/dL未満)
    1 回200mgを24時間毎
  • CCr(15~30mg/dL未満)
  • CCr(15mg/dL未満、透析患者を含む)
    1回200mgを48時間毎

ラスビック(一般名:ラスクフロキサシン)

シプロキサン(一般名:シプロフロキサシン)

シプロフロキサシンは、CYP1A2阻害薬(強い)である

「医療現場における薬物相互作用へのかかわり方ガイド」日本医療薬学会(2019年11月)
表:CYPの関与する基質、阻害薬、誘導薬の代表例(特に高齢者での使用が想定され注意が必要な薬物)p.45
「医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン」(2018年7月)
(実践薬学2017,pp.146-147)

CYP1A2(阻害薬)⇒チザニジン(基質薬)

シプロフロキサシンは、CYP3A阻害薬(中程度)である

「医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン」(2018年7月)
(実践薬学2017,pp.146-147)

関連URL及び電子書籍(アマゾンKindle版)

1)サリドマイド事件全般について、以下で概要をまとめています。
サリドマイド事件のあらまし(概要)
上記まとめ記事から各詳細ページにリンクを張っています。
(現在の詳細ページ数、20数ページ)

2)サリドマイド事件に関する全ページをまとめて電子出版しています。(アマゾンKindle版)
『サリドマイド事件(第4版)』
世界最大の薬害 日本の場合はどうだったのか

www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00V2CRN9G/
2015年3月21日(電子書籍:Amazon Kindle版)
2016年11月5日(第2版発行)
2019年10月12日(第3版発行)
2020年05月20日(第4版発行)

本書は、『サリドマイド胎芽症診療ガイド2017』で参考書籍の一つに挙げられています。

Web管理人

山本明正(やまもと・あきまさ)

1970年3月(昭和45)徳島大学薬学部卒(薬剤師)
1970年4月(昭和45)塩野義製薬株式会社 入社
2012年1月(平成24)定年後再雇用満期4年で退職
2012年2月(平成24)保険薬局薬剤師(フルタイム)
2020年4月(令和2)現在、保険薬局薬剤師(パートタイム)