抗結核薬(イソニアジドなど)

2020年4月27日

抗結核薬

感染症TODAY(ラジオNIKKEI)2019年2月20日放送
『結核医療の基準』2018年の改定のポイント
http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-190220.pdf

イソニアジド、リファンピシン、ストレプトマイシン、ピラジナミドなど併用療法での長期間投与として使用される。(今日の治療薬2020,p.34)

医薬品各種(抗結核薬)

イスコチン(一般名:イソニアジド)

「代謝には遺伝的多様性があり、人種差がみられる」。(今日の治療薬2020,p.90)

リファジン(一般名:リファンピシン)

「細菌のDNA依存性RNAポリメラーゼに作用し、RNA合成を阻害。単独では耐性菌出現しやすい」。(今日の治療薬2020,p.92)

リファンピシンは、CYP2C9、CYP2C19、CYP3A阻害薬である

「医療現場における薬物相互作用へのかかわり方ガイド」日本医療薬学会(2019年11月)
表:CYPの関与する基質、阻害薬、誘導薬の代表例(特に高齢者での使用が想定され注意が必要な薬物)p.45

「経口アゾール系抗真菌薬の併用禁忌」(実践薬学2017,p.124)
併用禁忌:CYP2C19、CYP3A阻害薬・ボリコナゾール(ブイフェンド)

リファンピシンは、OATP1B1阻害薬(かつ誘導薬)である

リファンピシンは、OATP1B1(取り込みトランスポーター)阻害薬であり、かつ誘導薬でもある。

薬物動態の変化を伴う薬物相互作用2019/PharmaTribune:
「リファンピシンは、OATP1B1の阻害剤でもあり、かつOATP1B1の誘導により肝取り込み能力が上昇することで、基質薬物の血中濃度が低下することが報告されている。従って、反復投与時に基質薬物を同時投与する場合は、阻害・ 誘導両方の作用が見られることから、その影響の予測は容易でないと考えられる」。⇒詳細は「オイグルコンとリファンピシンの併用で低血糖が起きたのはなぜ?」pp.85-87

リファンピシンは、P-gp誘導薬である

リファンピシンは、P-gp(排出トランスポーター)誘導薬である。

リファンピシンとジゴキシンを併用(経口投与)すると、小腸においてリファンピシンによって誘導されたP-gpが、ジゴキシンを腸管内にくみ出すため、ジゴキシン血中濃度の上昇が抑えられる(AUCは有意に減少、BAは30%減少する)。p.105-106

エサンブトール(一般名:エタンブトール)

「結核菌の核酸合成経路を阻害し、分裂を抑制」。(今日の治療薬2020,p.92)

腎機能低下時の用法・用量(エタンブトール)

「腎機能低下時に特に注意が必要な経口薬の例」(実践薬学2017,p.163)
尿中未変化体排泄率(85%)、減量法の記載無し。

「腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧」日本腎臓病薬物療法学会(2019年4月1日改訂(32版))

  • CCr(60mg/dL以上)、常用量
    1)肺結核及びその他の結核:1日0.75~1gを分1~2
    2)MAC症を含む非結核性抗酸菌症:1日0.5~0.75gを分1
    1日15mg/kgを分1、最大1日量750mg、初期2か月は1日20 mg/kgを分1、最大1日量1000mg(結核診療ガイドライン・改訂第3版)
  • CCr(15~60mg/dL未満)
    減量して連日投与(結核診療ガイドライン・改訂第3版)
  • CCr(15mg/dL未満)
    1 回15~20mg/kgを48時間毎
  • HD血液透析・PD腹膜透析
    1 回15~20mg/kgを48時間毎、HD患者ではHD日にはHD後に投与

ミコブティン(一般名:リファブチン)

リファブチンは、CYP3A阻害薬である

「医療現場における薬物相互作用へのかかわり方ガイド」日本医療薬学会(2019年11月)
表:CYPの関与する基質、阻害薬、誘導薬の代表例(特に高齢者での使用が想定され注意が必要な薬物)p.45

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1)サリドマイド事件全般について、以下で概要をまとめています。
サリドマイド事件のあらまし(概要)
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2016年11月5日(第2版発行)
2019年10月12日(第3版発行)
2020年05月20日(第4版発行)

本書は、『サリドマイド胎芽症診療ガイド2017』で参考書籍の一つに挙げられています。

Web管理人

山本明正(やまもと・あきまさ)

1970年3月(昭和45)徳島大学薬学部卒(薬剤師)
1970年4月(昭和45)塩野義製薬株式会社 入社
2012年1月(平成24)定年後再雇用満期4年で退職
2012年2月(平成24)保険薬局薬剤師(フルタイム)
2020年4月(令和2)現在、保険薬局薬剤師(パートタイム)