麻薬および類似薬(モルヒネなど)

2021年6月23日

医薬品各種(麻薬および類似薬)

モルヒネ、アンペック(一般名:モルヒネ)

モルフィナン系オピオイド(モルヒネ)(麻薬):
「【内服・注射】速放性でレスキューとして使用可。【坐剤】投与後8時間まで安定した有効血中濃度」。(今日の治療薬2021,p.1003)

「末期腎不全(ESKD)で減量が必要な非腎排泄型薬剤」(実践薬学2017,p.190)
尿中排泄率(2~6%)、ESKDでのクリアランス(-40%)、ESKDの用量(1/2に減量)
参照(デュロキセチンと尿毒素の蓄積)

MSコンチン(一般名:モルヒネ徐放)

モルフィナン系オピオイド(モルヒネ)(麻薬):
「(MSコンチン)フィルムコーティングしたマトリックス型の徐放剤。(MSツワイスロン)徐放性顆粒を充填した硬カプセル剤、(モルペス)徐放性細粒」。(今日の治療薬2021,p.1004)

オキシコンチン(一般名:オキシコドン徐放)

モルフィナン系オピオイド(モルヒネ以外)(麻薬):
「【TR錠】乱用防止特性(容易に砕けない硬さ・水を含むとゲル化)を有する徐放性製剤」。(今日の治療薬2021,p.1005)

オキノーム(一般名:オキシコドン)

モルフィナン系オピオイド(モルヒネ以外)(麻薬):
「オキシコドンの速放性製剤。レスキューとして使用可」。(今日の治療薬2021,p.1005)

フェンタニル(一般名:フェンタニル)

フェニルピペリジン系オピオイド(麻薬):
「レスキューとして使用可」。(今日の治療薬2021,p.1006)

デュロテップ(一般名:フェンタニル)

フェニルピペリジン系オピオイド(麻薬):
「(デュロテップ)麻薬として初の貼付剤。1回の貼付で約72時間鎮痛効果持続。(ワンデュロ)持続24時間。(ラフェンタ)持続72時間」。(今日の治療薬2021,p.1008)

ノルスパン(一般名:ブプレノルフィン)

モルフィナン系オピオイド(非麻薬):(今日の治療薬2021,p.1011)

トラマール、ワントラム(一般名:トラマドール)

そのほかのオピオイド(非麻薬):
「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有し、代謝産物がμオピオイド受容体に作用。依存性・精神作用が弱い」。(今日の治療薬2021,p.1012)

トラマドールは、CYP2D6の基質薬である(影響を強く受けやすい)

  • 「医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン(最終案)」(2016年7月)、(実践薬学2017,pp.146-147)
  • 臨床試験における血中濃度変化から推定されたCYP2D6のCRおよびIR値
    R,R-トラマドール:CR(CYP2D6)0.33、(PISCS2021,p.50)
    S,S-トラマドール:CR(CYP2D6)0.29、(PISCS2021,p.50)

トラムセット(一般名:トラマドール/アセトアミノフェン)

そのほかのオピオイド(非麻薬):(今日の治療薬2021,p.1013)

トラマドールは、CYP2D6の基質薬である(影響を強く受けやすい)

  • 「医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン(最終案)」(2016年7月)、(実践薬学2017,pp.146-147)
  • 臨床試験における血中濃度変化から推定されたCYP2D6のCRおよびIR値
    R,R-トラマドール:CR(CYP2D6)0.33、(PISCS2021,p.50)
    S,S-トラマドール:CR(CYP2D6)0.29、(PISCS2021,p.50)

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2016年11月5日(第2版発行)
2019年10月12日(第3版発行)
2020年05月20日(第4版発行)
2021年08月25日(第5版発行)
2022年03月10日(第6版発行)
2023年02月20日(第7版発行)、最新刷(2023/02/25)

本書は、『サリドマイド胎芽症診療ガイド2017』で参考書籍の一つに挙げられています。

Web管理人

山本明正(やまもと あきまさ)

1970年3月(昭和45)徳島大学薬学部卒(薬剤師)
1970年4月(昭和45)塩野義製薬株式会社 入社
2012年1月(平成24)定年後再雇用満期4年で退職
2012年2月(平成24)保険薬局薬剤師(フルタイム)
2023年1月(令和5)現在、保険薬局薬剤師(パートタイム)